本日はPRではなくご挨拶です。 精肉店にお越し下さって…

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本日はPRではなくご挨拶です。
精肉店にお越し下さっているお客様も見て下さっていると思いますので投稿する事にしました。

一緒に精肉店で仕事をしていた祖父が先週金曜日(11/17)に天へと旅立ちました。享年86歳でした。
9月頃まで脚や心臓の痛みを我慢しながら仕事を手伝ってくれておりましたが、その後は入院し治療に励んでおりました。すでに身体はボロボロで回復することは困難でした。

18歳から精肉店で見習いとして働かせてもらった私は本当にお世話になりました。直接指導を受ける事はあまりなかったのですが、背中でみせる職人気質なタイプでした。

気付けばもう13年、喧嘩をした思い出ばかりですが最後まで自分の成長を見届けてくれました。

旅立つ直前に私は病室におりました。
15分程度、祖父に何度も話かけ、軽く叩いても応答はありませんでした。前日もその前前日もそれは同様でした。もう祖父の体力に限界がきているのは明らかでした。一言でいいからまたたわいもない会話がしたい。それが祖父に対する最後の夢でした。

病室から仕事にいく直前に祖父の身体に手をあてて、
『俺の力をあげるから、また元気になって話をしよう』
営業前だったので、そう告げて私は病室を後にし、すぐに店へと向かいました。
店につくとすぐに病院から電話がありました。
『おじいさんは安心したんでしょうかね。あれからすぐに息を引き取りました。』という連絡でした。
祖父は私がでた直後に旅立ったそうです。
待っててくれて、ありがとう。

私の最後の夢は叶いませんでした。
しかし祖父なりの最後のメッセージだったと思います。
『ワシの事はもうほっといてくれ、お前は自分の道を進んだらええ』
恐らく祖父はそう私に告げたかったのだと思います。
営業の邪魔をしないよう私がでていくまで頑張ってくれたのはなんとも祖父らしいなと感じました。

私は仕事で恩返しする事しかできないので、
引き継いだ仕事や受け継いだ職人魂で、また頑張ろうと思います。
更に強く逞しく生きる事で、祖父も安心して眠れるかと思います。

週末のメンタルはどん底でしたがバイト達にも支えられてどうにか営業する事ができました。
まだ胸に何かがささっているような気分で、思い出の詰まった精肉店に入るだけで涙がでてきます。ただいつまでもこのままでは余計に祖父を悲しませることになると思うので、今日明日はリフレッシュさせて頂き、また通常に戻る予定です。

2月に父、そして今度は祖父
30歳となった今年は、本当に厳しい道のりばかりです。祖父は度々『運命』という言葉を口にしておりましたが、本当にそうだとおもいます。
これが私の運命であり、宿命です。

二人を脅かすそんな存在になります。

いい加減で頑固でお客様も含め沢山の被害者もおられますが、何を言われそうが私にとっては自慢の祖父であり師匠でもあります。そんな祖父に携わってくれた方々に改めて感謝の気持ちを込めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

大竹嵐士

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